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ジンの蒸留器
ハイブリット蒸留器

ジン(GIN)というお酒キーワードはジュニパーベリーの他、様々な「ボタニカル」で各メーカーがそれぞれの香りやユニークな味わいを造り出します。今日は、そんなジンのボタニカルの抽出方法について基礎的な知識をまとめてみました。

ジンの主な蒸留方法

ジンの主な蒸留方法は以下の3つになります。

  1. コンパウンドジン(バスタブジン)

    ベースのスピリッツにボタニカルそのものを漬け込むだけ(蒸留はしない)

  2. スティーピング方式(浸漬法)

    ボタニカルを直接ベーススピリッツに漬け込み、それを蒸留することで香味を抽出する方法。

  3. ヴェイパーインフュージョン方式(バスケット法)

    ボタニカルをベーススピリッツに漬け込むことはせず、蒸留の蒸気によってその香りを抽出する方法。

バスタブで造られるジン
昔はバスタブで造られていたジン

1.コンパウンドジン(バスタブジン)

今では、この方法でジンを造るメーカーは少ないですが、ただボタニカルを蒸留酒に漬け込むだけのシンプルですが素材そのものの風味を感じられる造り方です。正式にはコンパウンドジンと呼ばれますが、昔はお風呂、実はバスタブで造られていたことからバスタブジンと呼ばれています。

スティーピング方式とは?

2.スティーピング方式(浸漬法)

ボタニカルをベーススピリッツに漬け込み、それを蒸留することで香味を抽出する方法。この方法は、伝統的な製法でありながら、今でも多くのメーカーがこの方法を用いています。

スティーピング方式は、ベーススピリッツにボタニカルを直接漬け込むこともあって、風味が豊かで香りもしっかりと抽出されます。

ROKUMOJIのクラフトジンもスティーピング方式を利用してしっかりボタニカルの風味を活かしながら木や天然素材の味わいを生み出しています。

スティーピング方式で造られる主なジン銘柄

3.ヴェイパーインフュージョン方式(バスケット法)

ボタニカルをベーススピリッツに漬け込むことはせず、蒸留の蒸気によってその香りを抽出する方法。 ボタニカルを敷き詰めたバスケットと呼ばれるものに蒸気が通ることで香りが放出、抽出されます。漬け込まないことにより、風味が重くならず、軽快かつ華やかな香りのジンに仕上がる傾向があります。

ヴェイパーインフュージョン方式で造られる主なジン銘柄

この他にもスティーピング方式ヴェイパーインフュージョン方式の二つの工程を取り入れているメーカーもありますが、主にこれはクラフトジンの拡大と共に今でも様々なボタニカルを抽出する方法を試行錯誤しながらジンの文化や技法をアップデートしています。

まとめ

今回は、主な3種類のジンのボタニカルの香りを抽出する方法をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?ジンのBarなどで、バーテンダーの方などに聞くと、これはこういう風に造られている。こんなボタニカルが入っているなども教えてくれるところもありますので、香りの抽出方法で味わいの違いなどを発見して、ご自身にあったジンを探すのも面白いかもしれません。