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ウワミズザクラってどんな植物?

このブログに辿り着いた方は中級以上の植物好きですねw
ウワミズザクラという杏仁豆腐の香りがする植物をご存知でしょうか?これは里山に咲く花を上向きに咲かせる面白い植物です。
今日は、このウワミズザクラがどんな植物なのかを一緒に見ていきましょう。

ウワミズザクラの花

どんな植物?

日本では北海道から九州まで分布していて、中国にもある樹木です。春には白い花が上向きに咲き誇り、秋に蕾を付けて、杏仁豆腐のような甘い香りがします。

新潟を中心に秋の実を食べる文化があり、塩漬けにしたり天ぷらとして食されたりしています。別名アンニンゴと呼ばれています。

ウワミズザクラの実(アンニンゴ)

香りについて

一般的な桜と同様に甘い香りがします。これらの香りは「クマリン」と呼ばれる成分で、塩漬けや乾燥などによって細胞が壊れることにより、出てくる香り成分です。

ウワミズザクラはソメイヨシノや山桜の花のような桜餅の香りとは少し違い、杏仁豆腐と同じような香りがします。花よりも秋の実の方が香りが強いですが、花は実と違ったフローラルな香りを多く持っている気がします。

クマリンについて

クマリンには一般的に下記のような効果効能があるとされています。※ただし、これらの効果効能については、まだ科学的に確立されているわけではなく、個人差や摂取量、摂取方法によっても異なる場合があります。

  1. 血液をサラサラにする効果:クマリンは、血液の凝固を防ぐ作用があり、血液をサラサラにすることができます。
  2. 抗炎症作用:クマリンは、炎症を起こす物質の生成を抑制することで、炎症を抑える効果があります。
  3. 利尿作用:クマリンには、利尿作用があり、体内の余分な水分を排出する効果があります。
  4. 抗菌作用:クマリンには、抗菌作用があり、細菌の繁殖を抑えることができます。
  5. 抗酸化作用:クマリンは、強い抗酸化作用を持っており、活性酸素を除去することで、老化や病気の予防に役立ちます。

ROKUMOJIの創造

ウワミズザクラの相性を開発しているのですが、ジンにする際は、花を使おうと考えています。そのため企画する際は、ジュニパーベリーとウワミズザクラになりますが、ウワミズザクラ単体では少し単調で物足りない香りになるのではないか?と考えています。

そこで、ウワミズザクラに加えて、クロモジの花、タムシバの花、朴の木の花、山桜の花など、各種の春らしい香りとバランスを取りながら、フローラルなジンの開発を目指しています。

開発には少し時間がかかりますが、完成した際は、日本の里山の魅力をより多くの皆様に感じていただけると考えています。

まとめ

ウワミズザクについてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?ウワミズザクラは里山では良く見られる樹木で見た目にも綺麗、新潟は食すことから、比較的メジャーな植物ではありますが、桜やブナ、ナラ、杉などの木と比べるとマイナーですので、初めて知った方も多いのではないでしょうか?

マイナーな木なだけあって、詳しい情報などもあまり出ていませんが、私たちは秋に近付くと天ぷらなどにして良く食している少し甘くておいしいウワミズザクラの実(アンニンゴ)。

ROKUMOJIの製品にも近いうちに使われるかもしれませんので、楽しみにお待ちください。