チャーリング(焦がした)樹齢300年のミズナラをメインボタニカルとして使用。ミズナラはキャラメルやバニラのような甘い香りとウッディで白檀のような芳香が特徴です。
ミズナラに合わせて酸味と甘みをのバランスを整えるためにヤマブドウのレーズンを使用しました。芳醇で濃厚な組み合わせは余韻を残し、いつまでも口の中でとろけるような味わいを奏でます。
今回のクラフトジンのテーマは「枯れる日本の宝」です。皆様はミズナラという木をご存知でしょうか?ミズナラは近年ではウイスキーの樽材として世界的に人気を得ている樹木で、簡単に言うとドングリの木になります。
弊社が取り扱うミズナラは北海道産のミズナラを利用しています。え?いつも新潟の素材を使ってるのに、北海道のミズナラを使うの?と疑問の声があるかもしれません。
2017年頃の話になるのですが、私たちは別の「NiiMo」という事業を経営していまして、これは木のモノづくりの会社になります。そこでウイスキーを家で簡単に熟成できる「ミズナラスティック」という商品を開発、販売いたしました。
これを開発するきっかけになったのは、ミズナラのナラ枯れという問題が日本で深刻な状況にあるからです。当時、魚沼近郊エリアのミズナラを試験的に数本、伐採したのですが、そのすべてがカシノナガキクイムシという昆虫の影響でナラ枯れをしていました。これが北海道産を使用している理由です。
ボタニカル
ミズナラ(水楢)はブナ科コナラ属の落葉広葉樹に分類される樹木です。ミズナラは日本の原産ですが、ロシアや中国、モンゴルにもモンゴリナラという同じ種の木があり、それもミズナラと表現されることがあるそうです。
ナラと聞いてもピンとこない方が多いでしょうが、簡単に言いますとドングリの木です。英語ではオークと呼ばれるナラの木はウイスキーやワインの樽として利用されることも多く、特に北海道産のミズナラはジャパニーズオークと呼ばれ、近年、ウイスキー樽として海外でも注目を集めています。
ヤマブドウ(山葡萄)はブドウ科ブドウ属のつる性落葉低木樹です。北海道、本州、四国の山地に自生しますが、とくに寒い地方に多く、新潟県魚沼地域でも多く自生しています。昔から生食として果実が食べられていましたが、近年ではワインやジャム、ジュースの原料として里山の特産物として製品化される動きも活発になってきました。
ヤマブドウは熊の好物でもありますので、採取の際は気を付ける必要もありますが、何より動物の食べ物なので、乱獲してはいけません。
おすすめの飲み方
ロック
ロックやストレートでジンそのものを味わうと甘味があり、ラムやウイスキーのようなコクが味わえます。
これは食後酒や冬の寒い時期に飲むジンとしては、他にはない味わいとなっております。
樹齢300年のミズナラは樽材としてもほとんど使われないほど希少な木で、その香りは年月が経つほど旨味、木の出汁が出ます。
ジンソーダ
ウイスキーをソーダで割るとハイボール、ラムをソーダで割るとラムソーダになりますが、ジンソーダというよりは、ハイボールやラムソーダに近いコクのあるソーダ割りがたのしめます。
ソーダで割ることで、炭酸が香りの広がりを身体に伝え、口いっぱいに味わいが広がります。
ジンリッキー
ジンソーダにライムを絞り加えたカクテルをジンリッキーと言います。
ハイボールにレモンを入れるようにBOTANICAL TRIPにライムを加えることで、甘味、コクと酸味が一体となって爽やかで飲みやすいカクテルになります。
ライムではなくオレンジピールなどの柑橘類を入れるのも相性が良いため、是非、お試しください。
ジントニック
ジンと言えば、ジントニックが一番ジンの旨さを引き出します。甘苦いトニックとライム、ジンの相性が非常に旨味とコクを引き立ててくれるカクテルです。
BOTANICAL TRIPを飲みやすく、さらには旨味を引き出すためにはジントニックは非常におすすめの飲み方です。